ジブリ映画、「紅の豚」にはヒロインが二人存在します。

一人はマダム・ジーナ。

そしてもう一人は、フィオ・ピッコロ。

あなたはどちらのヒロインに共感しますか?

紅の豚に隠された秘密にも触れつつ、フィオの透き通るような魅力に迫ります。

フィオ・ピッコロの声優

引用:http://ww1.映画ネタバレ.com/

紅の豚のヒロイン、フィオ・ピッコロの声は、マウスプロモーション所属の声優、岡村明美さんが務めています。

岡村明美さんは、聡明で活発なフィオ役にピッタリの明るい声で、海外映画やドラマの吹き替えも多くされていて、イタリアが舞台のこの作品のヒロイン役に抜擢されたのは納得できます。

どちらかというと男の子の役もこなす、中性的なその声は、おてんばで男勝りなフィオと見事にリンクしています。

ジブリ作品のキャラクターを演じたことで注目を浴び、その後もたくさんのアニメなどで声優として活躍されています。

岡村明美さんの代表作といっても良いと思います。

フィオの年齢は?

引用:https://deskgram.net/explore/tags/ジブリが好きな人と繋がりたい

フィオは物語の中で17歳と明らかになっている場面があります。

飛行機設計技師で、ポルコの昔馴染みの飛行機設計技師ピッコロのおやじの孫娘。

知識も自信も持っていて、ポルコに自分自身を売り込み、飛行機を作ることとなりました。

普通17歳といったら高校生ですが、その大人にも負けずとも劣らない行動力がフィオの一つの魅力です。

出稼ぎでいない男たちの穴を埋めるために、しっかり男性並みに働くフィオがピッコロのおやじにとって自慢なのでしょう。

ポルコが20歳も離れた小娘に振り回されている様子も楽しいです。

しかしながら、少女のようにあどけない一面も持っており、ポルコの前で服を脱ぎ捨て、泳ぐシーンも印象的です。

「私、泳ぐ!」と潔く海に飛び込み、バシャバシャ泳ぐ姿がとても可愛く、幼い感じに見えてしまいます。

フィオにとってポルコは、恋愛対象ではなく、お兄さんのような、お父さんのような存在として見ているのでしょう。

 

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魔女の宅急便と紅の豚

引用:https://matome.naver.jp/odai/2142837715027259801

実は、紅の豚と魔女の宅急便、密接な関係があることをご存知でしょうか?

どちらもジブリの人気作品ですが、共通点は、魔法。

魔女の宅急便はもちろん、主人公キキが魔女のたまごです。

そして、紅の豚では、主人公のポルコが豚になる魔法にかかっています。

魔法とは、ファンタジー。

でも、この二つの作品の中では、日常に魔法を受け入れている土壌があります。

そして、もう一つどちらの舞台もイタリアです。

街並みが似ていますね。

これだけではないのが、宮崎駿監督です。

実はこの二つの作品の登場人物に秘密があります。

時代背景も考慮しつつ、実は繋がっているのではないかということです。

紅の豚の舞台から数十年後が魔女の宅急便の舞台へと受け継がれているのです。

そのキーパーソンがいます。

 

それは・・・

魔女の宅急便の「バーサ」です。

バーサは、キキがお届けモノを頼まれた婦人のお手伝いさんです。

孫の誕生日にニシンパイを届けて欲しいと言われ、取りに行くと、ニシンパイが焼けていない状況。

キキは、オーブンが壊れてしまった婦人に古い薪のオーブンを使いましょうと提案し、手伝うストーリーでした。

その時、いそいそと準備を手伝ったり、陰でキキの箒にまたがったりしていたお茶目なお手伝いがバーサです。

バーサがキキが空を飛ぶ姿などを見て「本当ひいばあちゃんの言っていた通りだわ」というセリフがあります。

そして、このバーサのひいおばあちゃんと思われる人物が、フィオの家族にいるのです。

ちょっと雰囲気や顔が似ているので探してみてくださいね。

そしてこの老婆は「ひ孫に小遣いをあげるのが楽しみ」と話しています。

また、魔女の宅急便でキキと友達になる絵描きの少女がいます。

この子の風貌、フィオに似ていませんか・・・?

引用元:http://studiototoro.com/urusura-1981

男勝りな話し方や、性格、仕事に熱中すると他には目もくれず没頭するその姿。

赤みがかった髪の色。

私は、フィオの子孫ではないかな・・・?と思うのです。

そんな楽しみ方もまた、ジブリの楽しみ方。

紅の豚の魔法にかかっている証拠ですね。

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まとめ

引用:http://studiototoro.com/fio-1542

紅の豚には二人のヒロインがいます。

この二人は、ポルコに多かれ少なかれ想いを寄せています。

ジーナが月のように静かに、美しくポルコの愛を待っている。

フィオは太陽のようにキラキラと若い愛をポルコにぶつけています。

どちらと結ばれたのかははっきりとは映画の中では語られていません。

フィオとジーナは最後のナレーションで、仲良くなって会っていることが分かります。

もし、フィオがポルコと結ばれていたとしたら、フィオはジーナのホテルには行くことができないのではないかと思います。

かと言って、ジーナとポルコが結ばれたのかも疑問が残ります。

紅の豚のラストシーンに映る、ホテルアドリアーノにポルコの飛行艇が係留されているのが見えるのを、ジーナとポルコが結ばれたと噂もされていますが、果たしてそうでしょうか。

ポルコはもしかしたら姿を消したのかもしれません。

ジーナもフィオも選べずに。

そして飛行艇だけを置いて、二人の前から姿を消したのです。

「飛ばねぇ豚はただの豚だ」というセリフは、ポルコが自分自身に言っているセリフに聞こえてきませんか?

ポルコはどこへ行ってしまったのでしょうか。

そしてきっと二人のヒロインは、ポルコへの想いを胸に抱きながら、笑いあって過ごしているのです。