もののけ姫の中に登場するキャラクターは皆、不思議で興味深く、どれも悲しみを感じさせます。

それは壮大なテーマである自然と人間との共存が難しいからなのでしょうか。

久石譲の音楽とともに、カタカタ・・・と音を鳴らす者。

不思議度ナンバーワンのキャラクター、こだまについて紹介します。

キャラクター「こだま」の正体は、こだま?

引用:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p623657507

 

こだまは漢字で書くと「木霊」。

その名のとおり、樹木に宿る精霊とされています。これはブリタニカ国際大百科事典によると、木々に精霊が宿っていると考える樹木崇拝の一つ。

登山などをして「ヤッホー」と叫ぶと反響して返ってくる声もこだまと言うが、これは木霊が返事をしていると思われていたことからそう呼ばれている説もああります。

つまり、キャラクター「こだま」は「木霊」で、こだま(山びこ)なのです。

もののけ姫に登場するこだまは、目鼻がある顔のように見える頭をものすごく傾けて、音を出します。カタカタカタカタ・・・。

これは一説に頭を振ることで呼吸をしていると言われています。あの独特の音、しんとした森の中で響き渡ったら、少し不気味な気もします。

ちなみに子供はストレスを感じているときに首を振るそうです。森林伐採、人間と自然との共存が難しくなっている昨今、こだまはストレスを抱え頭をカタカタ鳴らしているのかもしれません。

 

本当にいる?!屋久島とこだまの関係

引用:https://www.sangakutaro.com/yakushima-guide/shiratani-jyoumon.html

世界遺産の島である屋久島。

宮崎駿監督が白神山地と共に、何度もこの地に足を運び、もののけ姫の原始の森のモデルにしたと言われています。

もののけ姫の舞台となった場所は?島根もモデルになっていた!?

 

中でも特に白谷雲水峡は散策できるトレッキングスポットで人気が高いです。

昭和49年に屋久島自然休養林に指定され、その後日本苔類学会が「日本の貴重な苔の森」に制定した日本有数の苔スポットです。

苔スポットだけに降水量も多い。この地を訪れ、森の奥へと観光客が入り、撮影をすると・・・.

もののけ姫に登場する、まさに「こだま」のような白いオーブが写りこむといわれています。

なんとも不思議な光景です。

それは水滴なのか。

人間が森を訪れるのを喜んでいるのか、それとも、聖域に入ってくるなと、森を守っている木霊の姿なのでしょうか。何れにしても、いつかはその写真を撮影してみたいものです。

 

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こだまのモデル、それは・・・。

引用:https://item.fril.jp/5b3d5ad3f67608bbe5bf8f6f4c5a448c

白くて目と鼻のようなものがあって、体もある。

一見ガイコツのように見えないでもないのですが、こだまは木の精霊です。

それは普段は目に見えないものですが、きっと自然界にある水滴や石のようなものから作られたのではないでしょうか。

店で販売されているこだまのフィギュアは暗いところで光る加工をしてあるものが多いと思いませんか?

本当のこだまも蛍光色なのかもしれません。

夜になるとぼんやり光っているのかもしれません。

それから、私はいつもPepperくんを見るとこだまを思い出します。

あのカタカタなりそうな動き、そしてつるんとした頭。

少し大きめの目。

あれはこだまに似ていませんか?

もしかしたら原始の森に住みつつ、未来の技術の進歩の形を表しているのかもしれないと考えてしまいます。

Pepperくんのモデルはこだま?(笑)

 

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こだまとトトロの秘密

引用:http://jonny.click/warau/18196

こだまは樹木に宿る精霊であるとされています。

そして、となりのトトロのキャラクター「トトロ」もまた、樹木の精であります。

引っ越して来た地で御神木に迷い込んだメイとサツキが出会ったトトロ。

とても大きくフワフワの毛深い生き物のように表現されていますが、このトトロ、一説ではこだまの成長した姿と言われているのをご存知でしょうか。

もののけ姫の最後に、こだまがトトロの姿に変化する描写が描かれています。

また、小さなトトロは透き通っていて、白っぽい、こだまのような質感を思わせる存在です。

自然との共存、人間の営みの中に、たくさんのこだまがいて欲しいと思います。

 

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まとめ

もののけ姫に登場する樹木に宿る精霊、こだま。

それは人間が自然との共存を口にしながら、実際には自分達の発展のみにとらわれてないがしろにしている現実をじっと見つめている神の領域の生きもの。

こだまの住む地とされている、屋久島を訪れる観光客は、環境省の発表によると平成27年度で約27万人。

これは平成15年度の約30万人からは減少しています。

これは何を示すのか。

人間の人口が減少しているのもあるが、その素晴らしい自然の中に自分も立ってみたいと思う気持ちが減少しているのかもしれません。

こだまがこの世界から存在を消す時、人間は生きていられることができるのでしょうか。こだまの存在は、生命そのものなのではないでしょうか。

もののけ姫のラスト、小さな一つのこだまが、その姿をトトロに変化させる描写があります。

きっとこだまはその十分な自然の中でだけ、トトロになることができるのではないかと思います。

これに込められた宮崎駿監督の思いは、どうか、こだまたちをたくさんのトトロに変化させてあげてくださいということなのかもしれません。

それとも、あんなにたくさんいたこだまですが、たった1匹しかトトロにならないのですよ、ということなのかもしれません。

私達はトトロに出会うことができる世界を望みたいですし、その世界を必要としていたいし、何より、その世界だからこそ生存していたいと思えるだということを忘れないでいたいと思います。