もののけ姫の嘘?!本当?!

知っておきたい都市伝説と、知りたくなかった都市伝説!!

 

「となりのトトロ」との意外なつながり!?

 

スタジオジブリの作品の中でも根強い人気を誇る「となりのトトロ」。

実はこの「もののけ姫」と「となりのトトロ」をつないでいるのが、“こだま”であるという説があります。

 

 

引用:amazon

“こだま”とは漢字で“木魂”。

「樹木に宿る精霊」を意味しています。

怪獣にしかみえないあの“トトロ”は「森の妖精」。

 

なんと「もののけ姫」のエンディングで出てくる1体の“こだま”。

あのこだまは、遠い何百年も先の未来で“トトロ”になるというのです!

 

引用:http://noah.snowdrop.jp/archives/577

「そんな無茶苦茶な?!」と言いたくなることでしょう。

ですが、この説の出どころは、宮崎駿監督その人なのです。

古(いにしえ)より生けるはずの“トトロ”が太古の神々が生きる“シシ神の森”に登場しないのはおかしいと、矛盾点を感じた宮崎監督が言い始めたのが、この説の始まり。

 

そしていつしか、頭が360度くるくる回転する、無機質な存在“こだま”は、長い時間をかけて耳を生やし、毛を生やし、ふわふわもこもこの可愛らしさ全開のトトロへと成長する。

そんなイメージでこの「もののけ姫」は制作されたそうです。

もののけ姫のキャラクター「こだま」は屋久島と関係あるの?

 

もうひとつの「もののけ姫」?!

じつは「もののけ姫」には映画版、「もののけ(の)姫」のほかに、同じタイトルでジブリが出版している絵本「もののけ(と)姫」が存在しているのをご存知でしょうか?!

今では入手困難で“幻の”ともいえる絵本版「もののけ姫」。

 

引用:amazon

 

宮崎駿監督がアニメ企画案で作った、イメージボードを基に水彩画で描かれており、普通の絵本とは少し違った”味のある作品”です。

 

ここで少しストーリーを紹介します。

「戦にやぶれ、森に迷い込んだ一人の武士。

偶然もののけに遭遇し、逃がしてもらう代わりに“娘をやる”と約束してしまいます。

嫁に出された娘である三の姫と“もののけ”は、共に旅をするうちに惹かれ合い、実は“もののけ”も魔法にかけられていただけの人間だった」という、ちょっと“美女と野獣”をほうふつとさせるようなお話です。

引用:http://d.hatena.ne.jp/type-r/?of=330

この物語で“もののけ”に嫁に出された武士の娘。

映画版「もののけ姫」では、この「三の姫」から名前をとり、ヒロインの名前が「サン」になったとの由来があります。

もののけ姫のキャラクター サンの生い立ちは壮絶だった…!?

 

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エボシが血を好むには理由がある?!

引用:amazon

たたら場を束ねる女頭領、エボシ御前。

劇中、エボシの過去にふれることはありませんが、アシタカに「さかしらに(利口ぶって)、わずかな不運を見せびらかすな!」と激昂するシーンがあります。

タタリ神に呪われ、命を落としかねないアシタカの不幸を“わずか”とは・・・

何度も死を覚悟するような相当の苦労をしながら生きてきたか、呪いや言葉の意味のわからないトンチンカンさんかの、どちらかですよね。

 

そんな彼女についても、作中には描かれなかった辛い背景が、“過去”として宮崎監督よりしっかりと語られていますので、解説しておきますね。

 

引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/d6c56e50e0dca47b7f3da18502d5c23c

ふるまいの優雅なエボシ御前。

ですが実は彼女自身、少女時代に海外に身売りされたという過去をもっています。

海外で倭冠(中国の沿岸を襲った海賊集団)の頭目に買い取られて妻となりますが、奴隷としての辛い扱いを受けます。

頭角を現したエボシは夫を殺し、金品をもって日本へ戻り、たたら場へと流れついたのです。

 

エボシが身売りされようとする娘たちをひきとって面倒をみたり、重い病気に苦しむ患者さんたちに仕事を与えるのは、彼女自身の境遇と、どこか重ねてみてしまうからなのかもしれませんね。

 

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たたら場の包帯男たちの謎?!

引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/2cb53afc8678d91de97d7661f44756ef

たたら場には先に述べたとおり、身体中を包帯でグルグル巻きにした、一目見て重症の患者さん達が、隔離された場所で鉄を鍛えるシーンがあります。

 

あの患者さんたちの病気は「ハンセン病」であると云われています。

「ハンセン病」とは、特定の細菌による皮膚と神経を侵す感染症のことです。

 

日本では「らい病」と呼ばれていたこの病気。

治療法のなかった時代には原因不明とされ、顔や手足の感覚が麻痺したり、皮膚がただれてくる症状がありました。

おそろしいことに、酷くなると顔や手足が腐って取れてしまうのです!

その異様な外見から、聖書では”神の罰””汚れたもの”との比喩をされたりと、恐ろしい感染症として人々に認知されていました。

発症してしまうと隔離され、強い差別や迫害を受けていたといいます。

 

引用:http://flying-fantasy-garden.blogspot.com/2016/07/blog-post_29.html

宮崎監督は、病名を明示してはいません。

ですが、こう言っています。

「そうした病気があることを知ってほしかった。」

 

そもそも「ハンセン病」の感染力は弱く、清潔な環境や適切な療法で感染を防げたり、完治も可能の病気です。

 

誤解を受け、いわれなき迫害を受ける理不尽さ。

不治の病と忌み嫌われ、苦しんだ人々の無念。

 

エボシは海賊として広い世界を知っていたから、きっと病気のことも知っていたのでしょう。

彼らが決して蔑まれるような”罪を犯した人間”ではなく、”守り保護されるべき弱い人々”であることを。

治療に必要なのは、劣悪ではなく清潔な環境であることを。

 

引用:https://ekizo.mandarake.co.jp/auction/item/itemInfoJa.html?index=540054

少し生まれが違えば、エボシはアシタカにとって良い刺激を与える革命家のような存在であったのかもしれませんね。

 

数々の命を奪い、最後はシシ神にまで手をかけてしまったエボシ。

終盤にモロに殺される予定だったところを、宮崎監督の反対で右腕を食いちぎられる形でおさまったという事実も、数ある都市伝説のうちの1つです。

 

己の行いを反省し、たたら場を立て直そうとするラストシーン。

エボシ、殺されなくて良かった!と心から思えるシーンでした!

もののけ姫の舞台となった場所は?島根もモデルになっていた!?

 

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実はラストに皆死んでいる?!

 

引用:http://ghibli.ririel.com/anime14/

突然”本当はこわい「もののけ姫」”みたいになりましたが・・・

こんな説もあるようです。

 

“アシタカとサンは一度死んでいる。”

なんてショックな都市伝説でしょう!

 

問題のシーンは物語のラスト。

死をふりまく”デイダラボッチ”と化してしまったシシ神様に首を返すシーン。

 

 

触れただけで死んでしまう強力な液体に、シシ神の森やこだま達、たたら場の緑もあっという間に滅びてしまいました。

首を返すアシタカとサンにも、容赦なく死の呪いが降りかかっています。

首を返したあの時、身体中に呪いを浴びた二人も、一度は死んでしまっていたというのです!

 

そして首を取り戻して爆発したようなシシ神様が、緑を蘇らせたあの瞬間。

あの時に二人も生き返ったからこそ、アシタカが冒頭でタタリ神から受けた呪いも、すべて消えているのだそうですよ。

 

う~ん、なんだか説得力ありますね。

まさか、呪いを消してくれたのではなく、一度殺して生き返らせてくれていたとは・・・

さすが、生死を司るシシガミ様・・・・といって良いのでしょうか。

 

知りたくなかった都市伝説?!

 

引用:http://megaq.biz/pp/dd1-001.php?ctn=680&pg=2

そんな奥の深い「もののけ姫」ですが「都市伝説」というより「大人の事情」な説があります。

 

「もののけ姫」=税金対策、説です。

 

構想16年、製作3年。

作った理由「税金対策」。

ちょっと、悲しい気持ちになりますね。

 

数々のヒット作をもつ「スタジオジブリ」。

「もののけ姫」を製作する前には「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」。

 

引用:楽天

 

「天空の城ラピュタ」や「魔女の宅急便」。

引用:https://pixiin.com/work/677/

まさにアニメの大御所たち!

当時の子供たちは、皆一度は観たことあるんじゃないかというほどの大ヒット作がずらりと並んでいます。

当時は作品の印税だけでなく、グッズも飛ぶように売れていたため、多額の税金が必要だったといいます。

 

実際「もののけ姫」を製作するタイミングを、宮崎監督へ後押しした「スタジオジブリ」の鈴木プロデューサーも、理由の一つに”今ならお金がある”ということを挙げています。

 

ですが、この説には異論もあるようで。

 

「スタジオジブリ」の映画のアニメーションはレベルが高いことでも有名で、1つ1つの映画には、膨大な製作費がかかっています。

 

引用:http://iam-publicidad.org/article/ジブリが誇る名作!もののけ姫のかっこいい高画

 

鈴木プロデューサー自身「製作費を減らしたら、その映画はつまらなくなる。

映画を作るときに”お金を使う”っていうのは1つの能力だと思う。

興行収入で得たお金は次の映画にいくらでもあてる」とも発言しています。

 

つまりお金を稼いではいるけど、残ってもいないのですね。

 

プロフェッショナルとして映画にのぞむ姿勢が顕著に現れているこのセリフ。

もしかしたら税金対策も、背景に少しくらいは含まれていたのかもしれません。

ですが”いいものを作りたい”という強い信念をもつ、スタジオジブリの制作陣。

機が熟したその時に「もののけ姫」は作られたのだと信じて良いと思います。

 

まとめ

引用:http://news.fugarasa.com/?p=154

たくさんの都市伝説をもつ「もののけ姫」。

数ある伝説のうち、気になる説をピックアップして紹介しました!

 

知れば知るほど、細部までこまかい設定がされており「もののけ姫」が”奥の深い作品”だと言われる理由がわかりますね!

 

次世代やその先の世代の子供たちにも観てほしい、名作アニメーション大作。

ちょっぴり大人になったら、違う角度からもう一度観て、作品のもつ深いメッセージを噛みしめることのできる、後世に残したい「名作」のひとつであることは、間違いありませんね。