「もののけ姫」の愛されキャラクター「ヤックル」
もう一人(一匹?!)のヒロインといっても過言ではないほど、愛くるしい姿にモデルはあるのか?!果たして、その性別は?!
ヤックルについて知りたい!
引用:amazon
主人公「アシタカ」を背に乗せ、共に旅をするシカのような、トナカイのような容姿をした動物。
その存在は伝承になるほど珍しく、今では東の果ての地「エミシの村」付近にしか生息していないと思われます。
驚異的な跳躍力と脚力を誇り、騎馬としてはかなり優秀な子です。
足は馬より断然速く、泳ぎも得意。
あとはトナカイのように空さえ飛べれば、向かうところ敵ナシですね。
たださすがに犬神である山犬達とは、かけっこしても完敗するでしょう。
アシタカとは主従関係というより、戦友であり兄弟であるような、絶対的な信頼関係を築いています。
アシタカが撃たれて重傷を負い、数日後に目覚めた時。
「大丈夫?」と聞こえてくるような様子で、甘噛みして甘える姿!!!
見てるこっちがキュンキュンしました。
人間の言葉もしっかり理解している様子で、アシタカに敵意を頂いている人間も敏感に察知します。
タタラ場襲撃を失敗したヒロイン「サン」を助けるため、深手を負ったアシタカ。
「サン」だけをヤックルの背に残し、落ちてしまったシーン。
アシタカに敵意を持っていたサンには激しく抵抗し、暴れて振り落とします。
ですが、アシタカへの警戒心を解いたサンが「おいで。仲直りしよう。おまえの主人を運ぶから、力を貸しておくれ。」と声をかけると、素直に従いついていきます。
なんて可愛いヤツでしょう。
アシタカ、羨ましすぎます!
引用:https://ameblo.jp/ryujiat1230/entry-11743496636.html
しかも気を失うアシタカを守り続ける間、ヤックルはサンに“アシタカ”のこと。
故郷の“エミシの村”のこと。
沢山のことを話して聞かせたそうです。
きっと喜々として話をしたのでしょう。
優しい表情のサンと、嬉しそうなヤックルの姿がとても印象的でした。
ヤックルって、鹿じゃない?!そのモデルは?!
引用:https://blogs.yahoo.co.jp/yakuruto4649/1846652.html
ヤックルの魅力といえば、可愛らしいルックスとその健気な性格だけではありません。
野を駆け、山を駆け、足場の悪い岩場も、もろともせずに軽快に駆けていく姿。
空を駆けるような、美しいジャンプ姿。
一見「鹿」のようにみえますが、ジコ坊のいう“古い書”によるとヤックルは「アカシシ」という動物なのだそうです。
では聞きなれない「アカシシ」とは実存している動物なのでしょうか?
本作「もののけ姫」は宮崎監督がジブリ作品の中でも、最も長い年月をかけて準備し、多くの史実や日本神話を取り入れた、奥の深い背景をもつ作品なのですが・・・
実は「アカシシ」のヤックルだけは、純・創造物なのだそうです。
ヤックル
ケガをしてもなおアシタカについていく姿が健気なヤックル。パンフレットでは「今日では絶滅した、アカシシと呼ばれるオオカモシカ」と説明されています。宮崎駿監督は「ヤックルは実在しない生き物を描くほうが楽だという思いが☞続く pic.twitter.com/duLmJ7EGFJ— ミアちゃん@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2016年8月5日
しかも「ヤックル」にとっては、アシタカが初めてのご主人様ではないのです。
「もののけ姫」が誕生するはるか昔の1983年。
宮崎監督が手がけた漫画のような、絵本のような「シュナの旅」という作品。
引用:https://www.pinterest.jp/pin/408068416216944603/
物語中で主人公“シュナ”をその背に乗せているのは「ヤックル」。
同じ名前、同じ姿形で、主人公のアシタカより前に、既にデビュー済みだったのです。
「もののけ姫」創作時には既に生まれている存在であれば、今回、背景が全くないのも納得ですよね。
・・・ですが、どうみてもどこかにいそうな“鹿”ですよね。
と、いうか「どこかにいて欲しい!」という勝手な願いから、しつこく調べてみました。
もともと「アカシシ」というのは「オオカモシカ」を表すそうなのですが・・・
(「“オオ”カモシカ」も想像上の動物です。)
衝撃の事実!
カモシカというのは、まさかのウシ科。
ヤックルは“鹿”ですらなかったのです!
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima
この「カモシカ」というのがやっかいで。
角がオスメス関係なく、鬼みたいに短かったり・・・。
“立派な角!”と思ったら、身体が牛のようにデ~ン!としていて、とてもじゃないけどジャンプ出来そうになかったり・・・。
顔も胴体もスリムすぎてヤギのようだったり・・・。
(カモシカにはヤギ科に属する動物もいるそうです。
う~ん、ややこしい。)
なかなか「ヤックル」ぽいカモシカがいなかったのですが・・・
個人的には“インパラ”。
この子で決まりです!
牛のような優しい目、スリムな身体。
雄々しく立派な角。
走るのは速く、ジャンプ姿が美しい、アフリカ生息のレイヨウ類。
引用:http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1510/29/news081.html
どうでしょう?
どことなく、ヤックルをイメージ出来ませんか?
この子を大きくすれば、ちょっとヤックルらしくなる気もします。
ちょっと無理やり感はありますが、やはりヤックルは”カモシカ生まれ“のアカシシなのですね。
性別不詳のヤックル!?
引用:https://japaneseclass.jp/dictionary/祟り
冒頭、タタリ神との初対面シーンではとても怯えていたヤックル。
足がすくんで動けなかったところを、アシタカの機転で折角逃げ出したのに、アシタカに呼ばれると、すぐさま戻ってきて共に戦ったり。
終盤では足に矢を射られ怪我をしたシーンでは、危険を察知していたのでしょう。
犬神に任せるまでは、アシタカの「待ってろ。必ず戻る」という制止を聞かずについていこうとしたり。
見た目からは想像のつかない、勇敢な一面をもつヤックルですが、やはりオスなのでしょうか?
それとも、戦うヒロイン「サン」のライバルとなるような、頼もしいメスなのでしょうか?
ヤックルについての性別は明らかにされていませんが、立派な角をもっていることから、
”オス”という声の方が大多数なようです。
確かに”鹿”であれば、メスは角をもたないため、確実にオスであると思います。
ですが、カモシカには角をもつメスも存在していますので、100%とはいえません。
ただ、あれだけの立派な角をもつメスは、なかなかいないでしょう。
結局、私としてもヤックルはオスで、アシタカにとっては親友であり、兄弟であり、最も頼りになるパートナーであるという見解です。
まとめ
引用:https://blogs.yahoo.co.jp/yakuruto4649/1846652.html
人気キャラクター投票ではBEST3に入るという、その人気者ぶり!
本気でヤックルを飼いたいと思った視聴者が、きっと続出していたことでしょう!
(何を隠そう、私もそのうちの一人です。)
主人公アシタカにとって、家族のように大切な存在「ヤックル」。
言葉は話せなくても、ヤックルにとってもアシタカは、唯一無二の大切な主人であることがひしひしと伝わってくる、魅力的なキャラクターでした。
この先もヤックルは生涯をかけて、アシタカに寄り添い続けることと思います。
願わくば、アシタカがサンに出逢ったように、いつかヤックルも可愛い連れあいを見つけて、ヤックルそっくりな“子アカシシ”を見せてほしいなあと、切に思います。