「もののけ姫」の無敵キャラクターといえば「アシタカ」。
「アシタカ」=カッコいい男!が定着していますが、果たしてその真実は?!
”「死の呪い」は本当は解けていない?!””実はひどい男?!”など、疑惑をすべて解き明かします!
「アシタカ」は弱点ナシのスーパーマン?!
引用:amazon
東の果ての隠れ里「エミシの村」の長となるべくして育てられた、本作の主人公。
王となる器をもった男。
村の少女を庇ってやむなく神殺しを行ってしまったため、その身に死の呪いをうけてしまいます。
呪いを断つ方法を求め、西の地へと旅立ちます。
弓の名手で身体能力の高さは抜群。
「ジブリの中でも一番かっこいい男を描きたかった」という宮崎駿監督の言葉どおり、アシタカの男前っぷりは群を抜いています。
引用:http://blog.livedoor.jp/beta_bore/archives/15190735.html
どこか人間味のある“等身大の男の子らしさが魅力”のジブリヒーロー達の中でも、顔よし!
頭よし!運動神経よし!性格よし!のスーパーヒーロー!!!
「もののけ姫」人気キャラどころか、”ジブリのイケメンキャラランキング”でも不動の1位を誇る、人気トップキャラクターです。
ただしタタリ神が村に偶然現れ、死の呪いを受けてしまったことを思えば、すこぶる運は悪いですね。
勇猛果敢で潔い性格ですが、口数は少なく礼儀正しい、温和な少年。
公平で優しいため、男女を問わず慕われ、共に旅をしている”ヤックル”にも、ものすごく愛されています。
もののけ姫のキャラクター ヤックルのモデルは鹿ではなくアレ!?
アシタカの声はあのキャラクターと同じ声優?!
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/466f6b978507549228c7b7e4f45f3cc8
ある日突然、”死”と向き合うことになってしまったアシタカ。
重い運命を背負い、どこか暗い影を背負いながらも、目の前に困っている人がいたら手を差し伸べる、まっすぐな優しさ。
決して死の恐怖におびえたり、諦めることのない、凛とした強さ。
涼やかに響き渡る”命”とも呼べる声をアシタカに吹き込んだのは、松田 洋治さん。
”アシタカの声は、この人しかいない!”と思えるほどの惚れ惚れする声でした!
実は「風の谷のナウシカ」のアスベル役の声優も、松田 洋治さん、この人です。
アスベルも素敵な役でしたよね。
引用:http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/6783/syoukai.html
ですが、知名度をぐんと押し上げたのは、この”アシタカ”!!!
あまりのハマリ役に、今では「もののけ姫」の「アシタカ」は彼の”代表作”となっています。
アシタカの腕に隠された秘密?!
引用:http://blog.livedoor.jp/yunsupi/archives/2014-11-17.html
人知を超えた異常な力を与え、まるで別の意志をもつかのように「たたら場の女頭領、エボシ御前」に殺意を抱く、アシタカの腕。
「なんだこの腕は?!」とアシタカ自身が驚愕するほどの、爆発的な力をもっています。
最初は腕だけに浮かんでいた蛇のようなアザ。
「エミシの村」のふもとで、アシタカが2人を殺めてしまった後には色が濃くなり。
「たたら場」でエボシとヒロイン「サン」の争いを止めるために、力を解放・制御した後には手首の先まで広がり。
ヤックルに怪我を負わせた追っ手を振り払おうと“腕の力”を使った後には、さらに掌(てのひら)にまで広がっていきます。
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/c61cd52bb5343b00f5f8a86ab05d6e71
力を使えば使うほど、命を削っていく呪いの証。
大きくなるにつれ、耐えられないほどの痛みを与えるというそのアザと、迫りくる死の恐怖。
ただならぬ怨念と執念を感じてしまいますね。
本当はアシタカの呪いは解けていない説?!
引用:https://ameblo.jp/kira2130/entry-11952864531.html
さて、アシタカの受けた“死の呪い”は物語の冒頭、人間に深い恨みをもつ山の神。
タタリ神となってしまったイノシシ「ナゴの神」により、その命を奪った代償として与えられました。
長い間守ってきた山を奪われ、身体の奥深くに鉛を撃ち込まれてただ苦しみ、命果てるその時まで憎しみをその身に集めてしまった「ナゴの神の怨念」は、深く、どこまでも深く。
エボシに「シシ神の血はあらゆる病をいやすと聞く。
そなたのアザを消す力もあるかもしれぬぞ。」
と聞いたアシタカ。
“命を司るシシ神様なら、あるいは呪いを解いてくれるかもしれない。”
と期待します。
ですがシシ神様はその後に、重症を負ったアシタカの傷を治してはくれても、呪いまでを解いてはくれませんでした。
引用:http://iam-publicidad.org/article/ジブリが誇る名作!もののけ姫のかっこいい高画
もしかしたらシシ神様も、一度は”呪いも解こう”と考えたのではないでしょうか。
解こうとしたけれども、ナゴの神のあまりに深い悲しみと憎しみに、思いとどまらざるを
得なかったのかもしれませんね。
アシタカの受けた“死の呪い”を一度は解くことができなかった、命を司る神“シシ神様”ですが・・・
物語のラスト。
自らの身が消滅するときに、アシタカへの呪いも一緒に消し去ってくれます!
やればできる子ですね、シシ神様!
アシタカの掌(てのひら)にうっすらとアザが残ってはいることが波紋を広げましたが、それは「過ちを忘れるな。」
という、シシ神様からのメッセージでもあるようですね。
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/c/19473c721bc87d6613d016dc3ebe6279
サンには内緒?!アシタカとカヤのあやしい関係?!
引用:https://history-wisdom.net/war/tohoku-emishi/
“究極のイケメン”アシタカ。
本人は無自覚ですが、予想通りというかなんというか、女性にもモテモテです。
たたら場に身を寄せた時には、”たたら踏みのまとめ役”のトキに「いい男!」と絶賛され、女たちがアシタカを一目見ようと押しかけてくる始末。
そんなアシタカには生まれ故郷「エボシの村」に、定められた婚約者がいました。
大和政権から逃れるために東の果ての地に隠れ住み、絶滅寸前だった「エミシの村」の民。
宮崎監督は、「アシタカ」を“史実”として存在していた、この難民たちを率いる“勇者アテルイの末裔”と、位置づけています。
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/5a6337bd4dd34956bde3226ace9c772b
彼らは古の因習や独特の文化をもっていました。
“絶滅”を危惧したヒイ様や村の長老たちが、次期長となるアシタカの婚約者として定めたのが「カヤ」。
物語の冒頭、アシタカを“兄様”と呼び、別れ際に“お守り”を渡してくれた、あの少女です。
タタリ神により”死の呪い”を受けたアシタカ。
呪いを断つ道を求めて西の地へおもむくことを決めた時、髷(まげ)を切り落とします。
後ろで涙する長老がいるように、その意味は”死”。
つまりアシタカは二度と戻らぬ覚悟を決め、村を出たのです。
引用:http://mangaku.hatenadiary.jp/entry/2015/11/25/220846
“定め”とはいえ、お互いに好意をもっていたのでしょう。
特にカヤは二人の別れのシーンで、アシタカに“永遠に変わらぬ愛”を誓っています。
罪な男ですね。
悲しい過去をもつアシタカが、ナゼか”悪い男?!”といわれるその理由について、次は考察していきたいと思います。
不誠実な男、アシタカ?!カヤがくれたネックレスの行方
引用:https://prcm.jp/album/7emmnrsy7/pic/10047627
世の女性を敵に回したあの瞬間。
なんとアシタカったら!
「カヤ」が”永遠に変わらぬ愛”を誓う証として、アシタカに渡した「小刀」を!
「カヤ」の代わりにアシタカを守ってくれるよう、一生懸命息を吹き込めたあの、貴重な「玉の小刀のネックレス」を!!
“ぽーん”とサンにプレゼントしてしまうのです!!!
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/8a5fc71ba0fcb5158b476e0f30480738
これにはさすがに「カヤ」であり「サン」である、声優の石田ゆり子さんも抗議したそうなのですが、宮崎監督には“男なんてそんなもんだ”と言われてしまったそうです。
いやいやいや!
男なんてそんなモンかもしれません。
ですが、アシタカはただの男じゃない!
スーパーヒーローなんです!!!
と、いう訳でその背景に迫ってみました。
アシタカが、サンにネックレスを“ポーン”と渡す前の日の夜。
「サン」の母である、犬神のモロの君はアシタカに言います。
引用:http://checkmate-blog.com/archives/70263
“小僧。お前にできることはもうなにもない。
おまえはじきにアザに食い殺される身だ。
夜明けと共にここを立ち去れ。”
まったくモロの言うとおりでした。
シシ神の森と人間の戦いに身を投じ、常に命の危険と背中合わせの「サン」。
どんなにサンを苦しみから救い出してあげたいと願おうと、共に生きていきたいと胸が熱くなろうと、アシタカ自身、迫りくる“死”から逃れることはできません。
滅びゆく身でサンにしてあげられることは、もう何もなかったのです。
引用:https://prcm.jp/album/7emmnrsy7/pic/18675958
「カヤ」が自分を守ろうとしてくれたように。
変わらぬ愛を捧げてくれたように。
自分の代わりに「サン」を守ってほしい。
「サン」に無事でいて欲しい。
そして、アシタカの心は変わらず「サン」の傍にいる。
何年経とうと、たとえその身がいずれかの地で朽ち果てようと。
そんな”最期の別れ”と”変わらぬ心の証”として贈ったのが、「玉の小刀のネックレス」だったのでしょう。
潔く心優しいアシタカのこと。
決して「カヤ」をないがしろにしたわけではなかったのですね。
アシタカとサンの口移しシーン!その涙の理由は?!
引用:https://blogs.yahoo.co.jp/kintarowith/folder/989612.html?m=lc&p=1
もう一つ。
視聴者を釘付けにしたシーンがありました。
「アシタカ」と「サン」のキスシーン・・・。
いえ。
ただ“生かそうとした者”と“生きようとした者”の「口移し」シーンですね。
そのシーンで「アシタカ」は一筋の涙を流します。
あの涙は何だったのか?
実はその謎は明かされていません。
ですが“死の呪いを断つすべ”を“シシ神様”に賭けていたアシタカ。
傷を消してくれたシシ神様でしたが、呪いはそのまま残されていることに気づき、愕然としてしまいます。
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/m/20130807?st=0
そこへ現れたサン。
食べることすらままならない「アシタカ」を生かすために、”干し肉”を食べやすく噛み砕いてから、アシタカに口移ししてくれます。
ちなみにこの“干し肉”。
ビーフジャーキーの3倍は固いそうです。
病み上がりのアシタカにはちょっと酷ですよね。
引用:http://underworld2ch.blog29.fc2.com/blog-entry-5067.html
アシタカの涙の意味。
それは何よりも「死への絶望」。
そして「サンの温情」「生きていることへの実感と苦しみ」そういったことが重なって、思わず流れたモノだったのだと、考察することができますね。
アシタカとサンの年齢が知りたい!
引用:http://noaidea.me/もののけ姫-キャラクター.html
さて、重い運命を背負ったヒーローと、悲しい過去に翻弄されるヒロイン。
二人ともどこか影のある背景が影響しているのか、とっても大人びています。
果たして、ふたりの年齢はいくつなのでしょうか?
アシタカは17歳。
サンはなんと15歳。
男性の17歳といえば、昔は元服も済んだ立派な大人なので、髷(まげ)を結い、ふるまいも落ち着いているアシタカは納得ですが・・・
サンもてっきり同じくらいかと思ってました!
どう見ても女子高生顔ですよね?!
私としてはむしろ、サンが1~2歳年上のほうがしっくりきてしまいます。
アシタカがサンにプロポーズ?!二人が結婚したって本当?!
引用:https://prcm.jp/album/d898f028ed0e9/pic/67994468
そんな年若い二人ですが、エンディングでの約束。
「それでもいい。
サンは森で。
わたしはたたら場でくらそう。
共に生きよう。
会いにいくよ。
ヤックルに乗って。」
アシタカはサンと共に生きる道を選び、サンは黙ってうなずきます。
・・・と、待った!
問題はその前です!
「アシタカは好きだ。
でも人間をゆるすことはできない。」
サンのこの言葉は、なんとアシタカのプロポーズへの返事なのだそうです。
アシタカがサンになんとプロポーズしたのか。
それは誰にもわかりません。
直前に二人でなにか話しているシーン。
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/a3d4db372fbbaee91bc5a85444b8eb23
どうやらここでプロポーズしていたようなのです!
(ヤックルと山犬兄弟には聞かれてますね・・・)
告白どころか、プロポーズ!
さすが、王のスケールをもつ男、アシタカですね。
気になる!アシタカとサンのその後
引用:amazon
別々の場所で、共に生きることを選んだ二人。
視聴者の中では”別れた”と思った方も多くいらっしゃると思います。
まさか、プロポーズしてたなんて!
ちゃんと解説してもらわないとわかりづらいですよね。
ですが二人は決して、道を別れたのではありません。
アシタカが劇中、何度も口にしていた「森と人間、双方が生きる道」を探して、共に歩んでゆくのです。
次回もののけ姫を見る時はこの辺りにも注目してみると楽しいですよ。
”こだま”の存在をよく知っていたアシタカ。
故郷「エミシの村」のある豊かな山奥にも、”こだま”が住んでいたのでしょう。
アシタカは、自然を敬い、その恩恵を受けながら生きてきた一族の末裔です。
引用:https://blog.goo.ne.jp/rshijima/e/466f6b978507549228c7b7e4f45f3cc8
神殺しを恐れなかったエボシも、その偉大さと恐ろしさをやっと、身に染みて理解しました。
アシタカは彼らに、自然とのつき合い方をこれから長い時間をかけて、ゆっくりと伝えていくのでしょう。
そしてタタラの民を、エボシと共に力強く率いて導き、守っていくのでしょう。
多くの困難を乗り越えて、アシタカがその役目を果たし終えた時。
アシタカとサンが「シシ神の森」で、共に暮らす日がくるのかもしれませんね。
もののけ姫の舞台となった場所は?島根もモデルになっていた!?
アシタカとサンに子供?!
引用:https://www.okan.club/anime-movie-masterpieces.html
最後に少し、気になる説がありますので紹介しておきます。
「もののけ姫」の”サン”の子孫が「千と千尋の神隠し」の”千尋”である説です。
真偽はどうであれ、サンには将来、子供ができるのですね。
と、いうことは・・・
パパは紛れもなく「アシタカ」その人。
「アシタカ」によく似た男の子と、「サン」によく似た女の子。
山犬たちの背に乗って、蘇った「シシ神の森」を駆けまわる日が、いつかきっとくるのでしょう。
人間の業を一身に背負い、故郷を追われ、命の危険にさらされた”不運な男”アシタカ。
どうかこれ以上の不運に見舞われることなく、いつまでも”曇りなきまなこ”で、家族やたたら場を守り抜く「男の中の男!」であって欲しいと願います。